浅葱色の魁
宴の間
毛内と平助が、顔を合わせない為
永倉が
「珍しいな!お前ら喧嘩したのか!?」
「「してない!!!」」
「……したんだな」
宴の後
旅籠で伊東と2人きり
「伊東さん!あのさ…
今日は、話をしよう!!!」
「毛内君に何を言われたんだ?」
「あいつは、関係ない!!!
俺、伊東さんの事よく知らないから
ほら、食べ物の好みとか
えと……」
「平助」
「はい!」
「前に聞かれたな
なぜ抱くのかと…」
「うん」
「藤堂平助が好きだからだ」
はっきりと言われても
平助の胸が高鳴ることは、なかった
「平助が、俺を何とも思っていなくても
俺は、平助が好きだから、抱きたい」
「俺は…
好きになってから
抱かれたい…」
しばらく、伊東が平助を見つめた
「どういう意味だ」
「伊東さん、一方的すぎる!
優しくしてくれるようになったのは
凄くありがたいけど
俺の心が追いついてない!
だから! ……まず、お近づきに」
「ははっ はははははっ
今さら何を言い出すんだ」
「伊東さんは、俺のこと知らないだろ!?
俺も、伊東さんの事知らないから」
「それは、過去の事を言っているのなら
そんな事はどうでもいい
平助に、平助以外の名があろうと
どんな生き方をしていようが
他に想う男がいようが
俺は、平助が好きだ!だから、抱く!」
伊東が、ちゃんと自分を想っているのだと
初めて理解した
重なる唇も、繋がれた手も
平助を想う気持ちに溢れていた
〝なんで… こんなに想われてんのに
辛いんだろう…
なんで…
この人を好きにならないんだろう〟
毛内と平助が、顔を合わせない為
永倉が
「珍しいな!お前ら喧嘩したのか!?」
「「してない!!!」」
「……したんだな」
宴の後
旅籠で伊東と2人きり
「伊東さん!あのさ…
今日は、話をしよう!!!」
「毛内君に何を言われたんだ?」
「あいつは、関係ない!!!
俺、伊東さんの事よく知らないから
ほら、食べ物の好みとか
えと……」
「平助」
「はい!」
「前に聞かれたな
なぜ抱くのかと…」
「うん」
「藤堂平助が好きだからだ」
はっきりと言われても
平助の胸が高鳴ることは、なかった
「平助が、俺を何とも思っていなくても
俺は、平助が好きだから、抱きたい」
「俺は…
好きになってから
抱かれたい…」
しばらく、伊東が平助を見つめた
「どういう意味だ」
「伊東さん、一方的すぎる!
優しくしてくれるようになったのは
凄くありがたいけど
俺の心が追いついてない!
だから! ……まず、お近づきに」
「ははっ はははははっ
今さら何を言い出すんだ」
「伊東さんは、俺のこと知らないだろ!?
俺も、伊東さんの事知らないから」
「それは、過去の事を言っているのなら
そんな事はどうでもいい
平助に、平助以外の名があろうと
どんな生き方をしていようが
他に想う男がいようが
俺は、平助が好きだ!だから、抱く!」
伊東が、ちゃんと自分を想っているのだと
初めて理解した
重なる唇も、繋がれた手も
平助を想う気持ちに溢れていた
〝なんで… こんなに想われてんのに
辛いんだろう…
なんで…
この人を好きにならないんだろう〟