浅葱色の魁
「そういうことか…
それで、陽乃にあたってたのか…」
「山崎、お前の主人は、土方さんだろ?
土方さんが危険なら、お前どうする?」
原田が、山崎に答えを求めた
「俺は、助けるで!」
「だとよ?」
皆が陽乃を見る
「もし、新選組が手を出すと
平助様は、悲しみます
裏切られたと思うでしょう
私も〝信じて〟と言われております
三木三郎は、伊東さんの弟だから
殺したり出来ない
だから、伊東さんは説得しているんです
平助様は、伊東さんを信じていると
仰いました
だから、私も信じます!」
「おめえ… 平助に会ってんのか?」
「っ!!!」
土方がニヤリと笑う
「陽乃 平助は、何者だ?」
「藤堂平助以外の何者でもございません
ただ、とある方の息子に似ているだけ」
「娘ちゃうんか?」
山崎が、口を滑らせる
「その事だが… 藤堂のぶで探ってるとか
なんとかって話… 平助聞いてたぞ
俺も聞こえた
土方さん、そんなに似てるのか?」
「ああ 今は、のぶより平助の話だ」
「平助様のことを調べていたのは
山崎さんだったのですか!?
だから…
新選組を離れようとしているんだわ
……どうして?
平助様をなぜ疑うのですか!?」
「疑ってんじゃねぇ!!!
俺が、のぶに会いてえんだよ!!!
なんつーか、のぶに惚れてるからよ」
「土方さん…
君菊さんがいるでしょう?」
「ああ!陽乃!実は、君菊と土方さん
なーんも関係ねえんだ
君菊が困ってたから、恋仲のフリして
子供を産ませてやっただけなんだ
まあ、土方さんが面倒みてるけどな」
「それ…… 平助様、知ってます?」
「さあ?」
はあーと、大きなため息を漏らして
〝君菊さんの事を知れば
土方さんの元に戻って来るかもしれない〟
「今夜、平助様と会う予定なんです
皆さんのお気持ちを私から伝えてみます」
「説得出来なければ、力づくで連れ戻す」
「それ…多分、無理ですよ
平助様は、予想しているかも
私でさえ、平助様の考えていることを
予想出来たことがありません」
「確かに、アイツは先を読める!
だが、俺に考えがある!
陽乃、とことん付き合ってもらうぞ!」
土方がニヤリと笑って見せる
「わかりました」
陽乃が降参という仕草をした
それで、陽乃にあたってたのか…」
「山崎、お前の主人は、土方さんだろ?
土方さんが危険なら、お前どうする?」
原田が、山崎に答えを求めた
「俺は、助けるで!」
「だとよ?」
皆が陽乃を見る
「もし、新選組が手を出すと
平助様は、悲しみます
裏切られたと思うでしょう
私も〝信じて〟と言われております
三木三郎は、伊東さんの弟だから
殺したり出来ない
だから、伊東さんは説得しているんです
平助様は、伊東さんを信じていると
仰いました
だから、私も信じます!」
「おめえ… 平助に会ってんのか?」
「っ!!!」
土方がニヤリと笑う
「陽乃 平助は、何者だ?」
「藤堂平助以外の何者でもございません
ただ、とある方の息子に似ているだけ」
「娘ちゃうんか?」
山崎が、口を滑らせる
「その事だが… 藤堂のぶで探ってるとか
なんとかって話… 平助聞いてたぞ
俺も聞こえた
土方さん、そんなに似てるのか?」
「ああ 今は、のぶより平助の話だ」
「平助様のことを調べていたのは
山崎さんだったのですか!?
だから…
新選組を離れようとしているんだわ
……どうして?
平助様をなぜ疑うのですか!?」
「疑ってんじゃねぇ!!!
俺が、のぶに会いてえんだよ!!!
なんつーか、のぶに惚れてるからよ」
「土方さん…
君菊さんがいるでしょう?」
「ああ!陽乃!実は、君菊と土方さん
なーんも関係ねえんだ
君菊が困ってたから、恋仲のフリして
子供を産ませてやっただけなんだ
まあ、土方さんが面倒みてるけどな」
「それ…… 平助様、知ってます?」
「さあ?」
はあーと、大きなため息を漏らして
〝君菊さんの事を知れば
土方さんの元に戻って来るかもしれない〟
「今夜、平助様と会う予定なんです
皆さんのお気持ちを私から伝えてみます」
「説得出来なければ、力づくで連れ戻す」
「それ…多分、無理ですよ
平助様は、予想しているかも
私でさえ、平助様の考えていることを
予想出来たことがありません」
「確かに、アイツは先を読める!
だが、俺に考えがある!
陽乃、とことん付き合ってもらうぞ!」
土方がニヤリと笑って見せる
「わかりました」
陽乃が降参という仕草をした