浅葱色の魁
伊東のそばで刀を抜かず
座ったままの平助を守る為
「うぁぁぁっ!!!」
毛内が斬られた
「なんで… 有助は…」
〝俺についてきただけだったのに…〟
「平助!!立て!!行くぞ!!!」
永倉が平助を立たせる
「平助!!皆、待ってるから!!行け!!」
原田が叫び
永倉と目で合図し、頷く
「平助! 伊東さんは、死んだ
もういいだろう!?戻ってこい!!」
永倉と原田にがっちりと抑えられ
新選組に連れ帰られた
「平助様!!!」
出迎えた陽乃が息を止める
平助の目に、力がなかった
「平助様…」
原田と永倉が平助から手を離す
通された部屋で
力尽きたように座る
「平助様…」
陽乃が平助の手を握る
スッー 襖が開き
近藤に続いて、土方や幹部達が入る
「徳川慶喜様のお命が狙われているそうだ
どうしても…平助の力を借りたいと
今朝、知らせが入ったんだよ」
「こんな、裏切ったみたいな形になったが
お前の事を信じてないとかじゃないんだ」
〝結局は、俺も、徳川に使われてる
もう、逃げるのは辞めよう
俺が逃げるせいで……
これ以上、人が死ぬのは嫌だ〟
座ったままの平助を守る為
「うぁぁぁっ!!!」
毛内が斬られた
「なんで… 有助は…」
〝俺についてきただけだったのに…〟
「平助!!立て!!行くぞ!!!」
永倉が平助を立たせる
「平助!!皆、待ってるから!!行け!!」
原田が叫び
永倉と目で合図し、頷く
「平助! 伊東さんは、死んだ
もういいだろう!?戻ってこい!!」
永倉と原田にがっちりと抑えられ
新選組に連れ帰られた
「平助様!!!」
出迎えた陽乃が息を止める
平助の目に、力がなかった
「平助様…」
原田と永倉が平助から手を離す
通された部屋で
力尽きたように座る
「平助様…」
陽乃が平助の手を握る
スッー 襖が開き
近藤に続いて、土方や幹部達が入る
「徳川慶喜様のお命が狙われているそうだ
どうしても…平助の力を借りたいと
今朝、知らせが入ったんだよ」
「こんな、裏切ったみたいな形になったが
お前の事を信じてないとかじゃないんだ」
〝結局は、俺も、徳川に使われてる
もう、逃げるのは辞めよう
俺が逃げるせいで……
これ以上、人が死ぬのは嫌だ〟