浅葱色の魁
その夜
陽乃と屋根上に上がって、星を見た
「陽乃 俺は、強くなりたい
何でも出来るようになりたい」
「あら… それは、さみしいです
私にもお手伝いさせて下さいよ
何でも、ひとりでしようなど
考えないで下さいませ」
「うん ひとりじゃ大変だから
よろしくな!陽乃先生!」
「先生は、やめて下さい!!」
「クスクスッ せぇーんせっ!」
「なりません!!からかわないで下さい!」
「陽乃!俺さ、今日、思ったんだ
俺…恵まれてるって
試衛館の皆がいて、この家の人がいて
陽乃がいて…幸せだなって
女の俺が、どれほど頑張っても
この星の数ほどの人は、守れねえ
でも、俺のまわりくらいは、守りてえ!」
「本当に…お優しい」
「優しさじゃないだろ!俺が俺の為に
守りたいだけなんだから!」
「クスッ 平助様にお仕え出来て
私も幸せです!
平助様!鬼ごっこしましょう!
私を捕まえて下さい!!」
夜の町 屋根上を人に見つからずに
ふたりで駆けていく
陽乃を捕まえることは、出来なかった
陽乃と屋根上に上がって、星を見た
「陽乃 俺は、強くなりたい
何でも出来るようになりたい」
「あら… それは、さみしいです
私にもお手伝いさせて下さいよ
何でも、ひとりでしようなど
考えないで下さいませ」
「うん ひとりじゃ大変だから
よろしくな!陽乃先生!」
「先生は、やめて下さい!!」
「クスクスッ せぇーんせっ!」
「なりません!!からかわないで下さい!」
「陽乃!俺さ、今日、思ったんだ
俺…恵まれてるって
試衛館の皆がいて、この家の人がいて
陽乃がいて…幸せだなって
女の俺が、どれほど頑張っても
この星の数ほどの人は、守れねえ
でも、俺のまわりくらいは、守りてえ!」
「本当に…お優しい」
「優しさじゃないだろ!俺が俺の為に
守りたいだけなんだから!」
「クスッ 平助様にお仕え出来て
私も幸せです!
平助様!鬼ごっこしましょう!
私を捕まえて下さい!!」
夜の町 屋根上を人に見つからずに
ふたりで駆けていく
陽乃を捕まえることは、出来なかった