浅葱色の魁
平助と春嶽らのやり取りを聞き




「ふざけるな!!!
なぜ、お前に守られなければならん!!」



「お前が将軍だからだろ」


「お前は、家定様の実子じゃないか!」


「だからなんだよ」


「本来、守られるべきは、其方の方だ!」


「あのなぁ お前は、アホか!?
俺は、新選組にいたの!強えの!」


「でも、其方は女子ではないか!?」


「でも、お前より強えよ」



平助が、ふんっと笑い



「今まで存在してなかったくらいだ
俺の事は、気にすんな」



そう言って
康正の方に向きを変える





平助の左手をとり
慶喜の方へ向かせると
右手もとり



口づけをする



「やめっ!やめろって!!馬鹿!!」



両手をとられ、もがく



「女子の力で、俺を守るだと……
馬鹿は、お前だ!!!」


平助に足払いをかけられ


ドサッと倒れる




「酔って見境無く、女を襲ってんのかよ!
最低っ!!お前みたいな男、大嫌い!!」




「俺だって!お前みたいな狼女なんか
大嫌いだ!!!」







より一層、仲悪くなった











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