浅葱色の魁

新選組の非番の日

永倉が幹部の集まりに陽乃を呼んだ



「どうしたんだ?永倉」


「大事な話とは?」


「平助の事なんだけど…
有助って、平助が女って、知ってたか?」


少し驚きながら、陽乃が頷く



「ええ」


「じゃあ……伊東さんは?」


永倉の問いに、皆が陽乃を見る


「……御存知でした」


「陽乃……ここからが、本題なんだ」


前置きをして、永倉が一呼吸置く



「平助って、伊東さんとなんかあった?」


「……直接、聞いたことはありません
もしかしたら……裏切られたことがあるのかなって、気になったことがあります」


「俺たちに、女だとバラすぞって
脅されてたとか、ないか?」


「え……ない、と思います」


「体を求められていたとか?」


「おい!永倉!!」


土方が、永倉を睨みつける


「土方さん!聞きたくねえ話だろうけど
大事なことなんだ!!!」



怯まず、土方を睨む





「続けてくれ」




近藤が、永倉に促す







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