浅葱色の魁
髪がほどかれていて良かった
気づいてなくて良かった
女でいることは、諦めたはず
なのに、バレないように
手の豆を隠したり、声を出さないようにしたり
どうして自分がこんなに必死なのか
戸惑っていた
抱きしめられた体が、熱い
土方と接しているところ、全てが
おかしな感覚になっている
髪をすくわれ、耳に手が触れる
ビクッと肩が上がったのを
土方に笑われる
「あんまり可愛い反応すんな」
可愛い!?
初めて言われた言葉に、目を丸くする
「クククッ 駄目だ 可愛いすぎる」
再び重なる唇
優しく大事に包まれ
その甘い口づけに、うっとりと
体の力が抜ける
次第に頬、首筋、鎖骨と下りていく
握ったままの手が、土方を受け入れるという、意思表示のように背中へまわされた
「お前を捜していたんだ
一目惚れなんだ」
大蔵にされた行為とは、全く違った
〝もっと…〟
そう思うほど、幸せな気持ちになり
〝俺…土方さんが、好きなんだ…〟
初めての恋を自覚した
同時に
藤堂平助として生きると決心しているから
この恋は、実らない
失恋も自覚した
気づいてなくて良かった
女でいることは、諦めたはず
なのに、バレないように
手の豆を隠したり、声を出さないようにしたり
どうして自分がこんなに必死なのか
戸惑っていた
抱きしめられた体が、熱い
土方と接しているところ、全てが
おかしな感覚になっている
髪をすくわれ、耳に手が触れる
ビクッと肩が上がったのを
土方に笑われる
「あんまり可愛い反応すんな」
可愛い!?
初めて言われた言葉に、目を丸くする
「クククッ 駄目だ 可愛いすぎる」
再び重なる唇
優しく大事に包まれ
その甘い口づけに、うっとりと
体の力が抜ける
次第に頬、首筋、鎖骨と下りていく
握ったままの手が、土方を受け入れるという、意思表示のように背中へまわされた
「お前を捜していたんだ
一目惚れなんだ」
大蔵にされた行為とは、全く違った
〝もっと…〟
そう思うほど、幸せな気持ちになり
〝俺…土方さんが、好きなんだ…〟
初めての恋を自覚した
同時に
藤堂平助として生きると決心しているから
この恋は、実らない
失恋も自覚した