浅葱色の魁
山崎に手伝って貰い
陽乃が御所の高潔と会うことが出来た


双方の事情を話し



屯所へ





「大政奉還の後
平助様を藤堂家に返して貰う手はずを天子様に頼んでいたそうです
故に、御兄弟は、京に揃っております」


「さすが… 平助の兄弟だな」


「ええ 本当に…
明日、二条城で面会できるように
よろしくお願いします
あの…私もご一緒しても良いかしら?」



「ああ」



「僕も!」


「おめぇは、寝てろ!」



「ええーー!!っけほっ!!!」



「ほら!陽乃から様子聞けるだろ!?」



「会いたかったなぁ~」






山崎と二条城へ向かう途中




「平助ほどやないけど
陽乃もなかなかの忍ですね
沖田さん治ったら、監察方に下さい」


「山崎にそこまで言わせるなんてな
陽乃が忍とか…
全く信じられねえんだがな」



「そない言うたら
俺なんて、陽乃と平助が口づけしてんの
この目で見てんのに
平助が女やなんて、信じられへんわ」



「ぬわっ!?なんだって!?」



「陽乃が頼んだんやて」



驚愕の様子の土方をケラケラと笑い



「女がなんぼでも寄ってくるのに
好いた女には、逃げられてんねんな?」



「チッ るせっ」










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