浅葱色の魁
夜になり、平助を乗せた籠が
近藤の妾宅へ
「平助君…」
沖田が目を潤ませた
「おかえりなさい」
〝総司… ただいま
まさか、総司のとこに来れるとは思ってなかった
陽乃が世話してくれるんだな
どうしよう
このままだと、完全にお荷物だ〟
「平助君!一緒に頑張ろうね!
早く新選組に戻りましょうね!」
〝え… 戻れる…の?〟
平助が、驚いていることなど
誰も気づくことはない
至って変わらない中身とは裏腹に
痩せていく平助
陽乃は、ひとり泣いていた
偶然、その姿を見つけてしまった沖田は
悔しさに拳を握り締めた
その翌日
熱を出した沖田の世話をする陽乃は
ニコニコといつも通りだった
「すみません…」
「沖田さん!
そのような弱々しい声なんて
沖田さんらしくありません
今、しっかり療養し、私に甘えて下さい!
私は、信じております!
平助様は、必ずお元気になる!
その時、沖田さんが元気でなかったら
私、すっごく怒られるんです!」
「陽乃は、平助君のことばかりだね…」
「あっ…ごめんなさい!!!」
「ううん そんな君が好きなんだ
一途な、陽乃が好きなんだ
自分の為っていうのもあるけど
陽乃の為にも治さなきゃね!」
「沖田さん/////」
近藤の妾宅へ
「平助君…」
沖田が目を潤ませた
「おかえりなさい」
〝総司… ただいま
まさか、総司のとこに来れるとは思ってなかった
陽乃が世話してくれるんだな
どうしよう
このままだと、完全にお荷物だ〟
「平助君!一緒に頑張ろうね!
早く新選組に戻りましょうね!」
〝え… 戻れる…の?〟
平助が、驚いていることなど
誰も気づくことはない
至って変わらない中身とは裏腹に
痩せていく平助
陽乃は、ひとり泣いていた
偶然、その姿を見つけてしまった沖田は
悔しさに拳を握り締めた
その翌日
熱を出した沖田の世話をする陽乃は
ニコニコといつも通りだった
「すみません…」
「沖田さん!
そのような弱々しい声なんて
沖田さんらしくありません
今、しっかり療養し、私に甘えて下さい!
私は、信じております!
平助様は、必ずお元気になる!
その時、沖田さんが元気でなかったら
私、すっごく怒られるんです!」
「陽乃は、平助君のことばかりだね…」
「あっ…ごめんなさい!!!」
「ううん そんな君が好きなんだ
一途な、陽乃が好きなんだ
自分の為っていうのもあるけど
陽乃の為にも治さなきゃね!」
「沖田さん/////」