浅葱色の魁
沖田の咳が落ち着くと、平助に水を飲ませようと試みる
陽乃は、思いつく限りの事を試した
「平助様… 」
〝なんて顔してんだよ!!!
陽乃!俺、めちゃくちゃ元気だぞ!!〟
「あっ!ごめんなさい!
私ったら!しんみりしてしまって
平助様が大人しいものだから、調子が狂っちゃう!えへへっ
平助様…私は、絶対に沖田さんの病を
治してみせます!
約束ですよ!?
必ず、私をおそばに置いて下さいよ!」
〝やっぱり、陽乃に任せて良かった
総司は、土方さんの大切な弟分だからな
新選組に戻れるなら
総司と一緒がいいんだ
総司は、病になんて負けない!
俺だって、毒なんかに負けない!〟
コクッ
「っ!!!」
平助が口に溜まった水を飲んだ
陽乃は、実験をするように
もう一度、平助の口に水を流し入れて
顎を手で抑え、口が開かないようにした
コクッ
「……飲んだ」
「ゲホッゲホッゲホッゴホッゲホッ」
陽乃がいそいそと隣へ
「沖田さん!!しっかり!!
今ね!平助様がお水を飲んだの!
沖田さん!負けられないですよ!
平助様も頑張っております!
沖田さんも!元気になりますよ!」
陽乃の元気な声が平助の耳に届いたが
沖田の返答は聞こえなかった
〝総司… 大丈夫かな…
つーか、俺… 水飲んだ!?
体から、毒が脱けるのと
俺の体力がなくなるのがどちらが先か
……もし
鍛えてなかったら、毒にやられる前に
しっかり食事してなかったら
早々に死んでたかも…〟
陽乃は、思いつく限りの事を試した
「平助様… 」
〝なんて顔してんだよ!!!
陽乃!俺、めちゃくちゃ元気だぞ!!〟
「あっ!ごめんなさい!
私ったら!しんみりしてしまって
平助様が大人しいものだから、調子が狂っちゃう!えへへっ
平助様…私は、絶対に沖田さんの病を
治してみせます!
約束ですよ!?
必ず、私をおそばに置いて下さいよ!」
〝やっぱり、陽乃に任せて良かった
総司は、土方さんの大切な弟分だからな
新選組に戻れるなら
総司と一緒がいいんだ
総司は、病になんて負けない!
俺だって、毒なんかに負けない!〟
コクッ
「っ!!!」
平助が口に溜まった水を飲んだ
陽乃は、実験をするように
もう一度、平助の口に水を流し入れて
顎を手で抑え、口が開かないようにした
コクッ
「……飲んだ」
「ゲホッゲホッゲホッゴホッゲホッ」
陽乃がいそいそと隣へ
「沖田さん!!しっかり!!
今ね!平助様がお水を飲んだの!
沖田さん!負けられないですよ!
平助様も頑張っております!
沖田さんも!元気になりますよ!」
陽乃の元気な声が平助の耳に届いたが
沖田の返答は聞こえなかった
〝総司… 大丈夫かな…
つーか、俺… 水飲んだ!?
体から、毒が脱けるのと
俺の体力がなくなるのがどちらが先か
……もし
鍛えてなかったら、毒にやられる前に
しっかり食事してなかったら
早々に死んでたかも…〟