浅葱色の魁
医師の診察で、高熱が下がらない
近藤と沖田は、永くないと告げられた



熱が下がらなければ

数日の覚悟をしてくれと




しんみりと俯く幹部の耳に








バタァーーーーン!!!










音のした土方の部屋へ向かうと


「っ!! 平助!!!」



襖とともに倒れた平助を土方が抱き起こす



「動いたってことだよな!?」



布団と平助を交互に見て
永倉が、声を上げた


「平助だけでも回復してくれたら
どうにか士気が上がるんだがな」



斎藤が、平助の顔を覗く



〝俺だけでもって…
2人は、良くなかったんだ…
嫌だ…   土方さんには
近藤さんと総司がいないと!!!〟




「平助?」




土方の腕の中で、平助が目を閉じる




「平助?」



土方が呼びかけるが、眠ってしまった











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