浅葱色の魁
「動きづれぇ…疲れた…」



毒が抜けて、体を取り戻した平助は
襲われそうになったが、刀を奪い戦った


敵は倒したが、立っているのがやっと



それほど体力がなくなっていた




近づいてくる足音に、集中する






〝こんなとこで死んでたまるか
俺は、新選組 組長 藤堂平助だ!!!〟






部屋の前で足音が止まる





〝参る!〟





刀を思い切り振る





金属のぶつかる音




「平助!!!」



「っ!!!」




平助の刀を受け止めたのは、土方で
永倉の声に、驚き
刀を持つ手が緩む


再び力を込めて



「来るのが遅ぇんだよ!!!!
動けなくて、襲われそうになったんだ!!」



「悪ぃ こら!やめろ!!」





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