浅葱色の魁
「あぁ~酒飲みてぇなぁ~」
久しぶりの談笑のあと
平助がだらしなく口に出す
「平助の快気祝いすっか!?」
「いいなぁ!!」
「酒飲みたい!!!」
土方に視線が集まる
「はぁー、わかった!
ったく… 巡察の帰りに店予約しとけ
女中らに夕餉はいらねえと伝えてこい」
「よっしゃーー!」
永倉が、女中のもとへ
「では、巡察の帰りに予約します」
斎藤が巡察の支度の為、出て行く
「俺は、今夜こっちに泊まるって
おまさに伝えてくるわ」
原田も出て行き、土方と平助だけになる
「少し… 寝ていい?」
「おう、布団出してやるから…」
土方が立とうとするが
トンッと平助の体が土方に委ねられる
「おや…すみ…」
言ってから目を閉じる平助を
抱え治し、ぎゅっと抱きしめた
平助の温もりと寝息に
涙が出そうになるが、そっと額の傷あとに
唇をつけ、目を閉じた
平助が、生きていることが
嬉しくてたまらなかった
同時に、また起きなくなるような不安も
感じ、平助を包む腕に力が入る
「ちゃんと…起きろよ…寝坊助…」
久しぶりの談笑のあと
平助がだらしなく口に出す
「平助の快気祝いすっか!?」
「いいなぁ!!」
「酒飲みたい!!!」
土方に視線が集まる
「はぁー、わかった!
ったく… 巡察の帰りに店予約しとけ
女中らに夕餉はいらねえと伝えてこい」
「よっしゃーー!」
永倉が、女中のもとへ
「では、巡察の帰りに予約します」
斎藤が巡察の支度の為、出て行く
「俺は、今夜こっちに泊まるって
おまさに伝えてくるわ」
原田も出て行き、土方と平助だけになる
「少し… 寝ていい?」
「おう、布団出してやるから…」
土方が立とうとするが
トンッと平助の体が土方に委ねられる
「おや…すみ…」
言ってから目を閉じる平助を
抱え治し、ぎゅっと抱きしめた
平助の温もりと寝息に
涙が出そうになるが、そっと額の傷あとに
唇をつけ、目を閉じた
平助が、生きていることが
嬉しくてたまらなかった
同時に、また起きなくなるような不安も
感じ、平助を包む腕に力が入る
「ちゃんと…起きろよ…寝坊助…」