浅葱色の魁
将軍警護の仕事にも
参加するようになり
「平助君、少し落ち着きましたね」
山南がホッとしていると
大和屋を芹沢が、焼き討ちしていると
報告が入った
土方らが大和屋に到着したときには
芹沢の姿はなく
平助の指示で、消火作業が終わる頃だった
「平助… 何があったんだ!?」
「さあ?俺にもさっぱり…
兎に角、火を止めないと!」
火が燃え移ることもなく
消し止められた
「平助君
しばらく芹沢さんと距離を置きなさい
彼のしていることを外から見ることも
大切ですよ」
「……鴨は、悪人じゃねえよ
今回は、やり過ぎだと思う
でも…何か理由が……」
「理由があっても!
やって良いことと悪いことの
物の分別はつくはずだ!
お前も時々その一線を越える時がある
自分で気がついて治せってことだ
どうせ、俺らが言っても
小言に聞こえんだろ」
平助は、芹沢の愛人 梅から聞いていた
〝幕府の命令で焼き討ちしたのに…〟
芹沢を止めることは出来なかった
だから、せめて火が広がらないようにと
懸命に働いた
〝徳川のせいで…
鴨が悪者になっている…〟
参加するようになり
「平助君、少し落ち着きましたね」
山南がホッとしていると
大和屋を芹沢が、焼き討ちしていると
報告が入った
土方らが大和屋に到着したときには
芹沢の姿はなく
平助の指示で、消火作業が終わる頃だった
「平助… 何があったんだ!?」
「さあ?俺にもさっぱり…
兎に角、火を止めないと!」
火が燃え移ることもなく
消し止められた
「平助君
しばらく芹沢さんと距離を置きなさい
彼のしていることを外から見ることも
大切ですよ」
「……鴨は、悪人じゃねえよ
今回は、やり過ぎだと思う
でも…何か理由が……」
「理由があっても!
やって良いことと悪いことの
物の分別はつくはずだ!
お前も時々その一線を越える時がある
自分で気がついて治せってことだ
どうせ、俺らが言っても
小言に聞こえんだろ」
平助は、芹沢の愛人 梅から聞いていた
〝幕府の命令で焼き討ちしたのに…〟
芹沢を止めることは出来なかった
だから、せめて火が広がらないようにと
懸命に働いた
〝徳川のせいで…
鴨が悪者になっている…〟