浅葱色の魁
政変があり


浪士組が御所警備を任された







しかし、御所内に入ることを拒まれ

芹沢と門番が小競り合いになる





「何事だ!?」






騒ぎに駆けつけた御所警備が
門番に浪士組を通すように言い
喧嘩にならずにすんだ




「申し送りが行き届かず、失礼しました」



知っていて中に入れなかった門番が
慌てて


「藤堂さん!!すみません!!
藤堂さんに頭を下げさせるなんて!!」




芹沢が、仲裁に入った藤堂と呼ばれた男を
見て、視線の先にいる平助に気づいた



平助は、兄 高潔に視線を合わすことなく
大人しくしていた




「藤堂だってよ!」


原田に突かれれば



「へえ」



興味のない返事を返し



「生き別れの兄じゃねえか!?」



永倉がニヤリと笑う



「似てないだろ…
てゆうか、土方さんといい
俺の生き別れ作るの好きだよね
俺は、兄弟いないから!!!」







〝どんな形でも、兄上と仕事で関われることは、すごく嬉しい!
でも… これ以上、迷惑はかけられない〟








何事もなく警備が終わる









そして、仕事の功績が認められ

『新選組』


という名を名乗る事が許された











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