浅葱色の魁
ナツと里が、新選組へ
働きに来るようになった


「もっと皆、怖いと思ってた!」


「うんうん!皆、優しいなぁ!」





2人が洗濯をしていると
平助が通りがかりに声を掛ける



「お湯持って来るよ!寒いだろ!?」




返事をする前に行ってしまう




「「ホンマ、優しい~/////」」




午後になると



陽乃が繕い物の手伝いに来る



「ええなぁ 陽乃は、許嫁やもんな」


「羨ましいわぁ」


「/////」



「うわっ 今日は、多いな…手伝うよ」


巡察から帰った平助が
陽乃の隣に座る



「え!!藤堂さん駄目ですよ!」


「なんで?4人でやれば早いだろ!」


「平助様の分です!
針と糸、どうぞ!」


「おう」


「陽乃!いいの?藤堂さんに、そんな…」


「繕い物は、俺の当番だったんだ」


「「ええ!」」


「俺、器用だからな~」


平助の手元を見て、2人が納得する


「はぁ~上手いなぁ」


「だろ!?先生が良いからな!陽乃先生!」


「もう!また!先生は、お辞め下さい!」


「クスクス」



「ええなぁ~藤堂さんみたいな旦那様」

「陽乃が羨ましいわぁ~」



「俺、旦那様じゃねえけど」



「似たようなもんですやろ?」



「そうなの?」



平助が陽乃に問うと


赤くなり俯いた




「だから、何それ
可愛いんだけど」



「「/////うちらも言われたい!!!」」



「ナツも里も、可愛いよ!」



「「きゃあ!嬉しい!!」」



「ん?」





喜ばれる理由を
イマイチ理解していなかった














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