浅葱色の魁
静まり返った広間で
土方がポツリ
「幕府の忍だったんじゃねえかな…」
それに乗っかるように
「幕府で酷え目にあったんだ!」
「火傷!」
「そうだ!きっとそれだ!」
「単なる攘夷派とは違うもんな!?」
「コホンッ それを隠す理由は?」
山南が土方に問う
「それがわからねえんだよ
だが、どう見ても間者じゃねえだろ?」
「そうですね…
僕も気になっていたんです
ほら、松平春嶽殿がわざわざ平助君に声を掛けていたでしょう?」
「皆 安心したよ」
近藤が笑った
「この話は、断ろうと思っていた!」
「あははっ そうでしょうね!」
「はぁ!?じゃあ、わざわざ平助に
あんな事言わなきゃいいのに!!!」
沖田は、近藤の様子から
気づき黙って成り行きを見守っていた
近藤への抗議の声を掻き消すよう
「だって、皆さ
平助君の事、どう思ってるのか
全然言わないでしょう?
平助君は、もともと言わないにしても
なんだか遠慮がちだなって
僕もモヤモヤしてたんだよね!
良かったね!近藤さん!」
「ああ 良かった!
1人も平助を疑う者がいなかった!
それに、忍かぁ
身軽だとは、思っていたが
なるほど… さて、平助に謝るかな」
「俺たちも行く!!!」
ぞろぞろと平助がいるであろう
道場へ
1人黙々と素振りをする姿があった
「平助 さっきの話だが」
近藤が声を掛けると
「さっきの?」
「給付の事だ」
「あー、いいよ!考えてみたら
個人的に貰うわけじゃないし
新選組が幕府のものになっても
これは、仕事だからさ
皆みたいに忠義とかないんだけど
うん、それなりにやるから!」
「……いや、皆で話して
断ることにしたんだ」
手を休め、皆の方を見てキョトンとする
そして
「あははははははっ!!!!!」
大笑いする平助を困った顔で、皆が見る
「ありがとう!!クククッ
貰いなよ!気にしないって!
皆に疑われてないだけで、嬉しいから!」
見透されていたばつの悪さで
苦笑いをする皆とは反対に
嬉しさで笑いがとまらない平助だった
土方がポツリ
「幕府の忍だったんじゃねえかな…」
それに乗っかるように
「幕府で酷え目にあったんだ!」
「火傷!」
「そうだ!きっとそれだ!」
「単なる攘夷派とは違うもんな!?」
「コホンッ それを隠す理由は?」
山南が土方に問う
「それがわからねえんだよ
だが、どう見ても間者じゃねえだろ?」
「そうですね…
僕も気になっていたんです
ほら、松平春嶽殿がわざわざ平助君に声を掛けていたでしょう?」
「皆 安心したよ」
近藤が笑った
「この話は、断ろうと思っていた!」
「あははっ そうでしょうね!」
「はぁ!?じゃあ、わざわざ平助に
あんな事言わなきゃいいのに!!!」
沖田は、近藤の様子から
気づき黙って成り行きを見守っていた
近藤への抗議の声を掻き消すよう
「だって、皆さ
平助君の事、どう思ってるのか
全然言わないでしょう?
平助君は、もともと言わないにしても
なんだか遠慮がちだなって
僕もモヤモヤしてたんだよね!
良かったね!近藤さん!」
「ああ 良かった!
1人も平助を疑う者がいなかった!
それに、忍かぁ
身軽だとは、思っていたが
なるほど… さて、平助に謝るかな」
「俺たちも行く!!!」
ぞろぞろと平助がいるであろう
道場へ
1人黙々と素振りをする姿があった
「平助 さっきの話だが」
近藤が声を掛けると
「さっきの?」
「給付の事だ」
「あー、いいよ!考えてみたら
個人的に貰うわけじゃないし
新選組が幕府のものになっても
これは、仕事だからさ
皆みたいに忠義とかないんだけど
うん、それなりにやるから!」
「……いや、皆で話して
断ることにしたんだ」
手を休め、皆の方を見てキョトンとする
そして
「あははははははっ!!!!!」
大笑いする平助を困った顔で、皆が見る
「ありがとう!!クククッ
貰いなよ!気にしないって!
皆に疑われてないだけで、嬉しいから!」
見透されていたばつの悪さで
苦笑いをする皆とは反対に
嬉しさで笑いがとまらない平助だった