浅葱色の魁
陽乃がナツと里 3人で料理をしていた


幕府からの給付は断ったものの
会津から給付が出たので
宴をしようということになった



「手伝うよ」



「え!?藤堂さん!!!」



「平助様、そこの野菜を切って下さい」



「おう」



「陽乃… いいの?」



「え?手伝って貰わないと3人じゃ
大変じゃないの!」



「クスクス ほら、ナツも里も
気にしない!刃物は得意だ!」



黙々と料理をしていると



「私もお手伝いさせて下さい」



原田の妻、マサが来た




「マサ!お前、そこ座ってろ!」


「大丈夫ですよ!藤堂さん」


「いやいや、無理するなって!
左之に怒られるのは、俺なんだからな!」


「あの……もしかして?」


「はい 懐妊しております」


料理をしつつ、原田とマサがつき合うようになるまでの話、懐妊がわかり
求婚をちゃんとしたいと原田が言い
皆で見届けることになった先日の事まで
賑やかにはなしが弾んだ




「素敵ですね」


「なんや、結婚したくなったわぁ」


「ホンマや」









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