浅葱色の魁
河原で晋作と話をした数日後








将軍警護の帰り









「よう」


「晋作!」






新選組の前に、たった1人で立っていた



「高杉晋作か!?」



原田が気づき、皆が刀に手を添えた


「下の隊士を帰らせろ
平助と幹部らと話がしたい」



近藤が隊士らに帰るよう指示する



「平助…てめぇ手配書、読んどけって
言ったよなぁ?」


土方に睨まれる



「興味なくて…
もしかして…長州がらみ?」


「そうだよ!!で!?あの高杉晋作が何で
お前を親しそうに呼んでんだ!?」


「それを話に来た!
平助と俺は、思想が同じだ!
平助なら、尊皇攘夷が出来る!
それも刀を交えず
俺達は、志すものが同じなんだ!
だから……平助
平助の意思でこちらに来て欲しい!」


「晋作…」


「卑怯だと思う
平助は、新選組だと名乗ったのに
俺は、新選組でのお前の立場を脅かし
間者の疑いを掛け、戻れないようにしてる
だけど! 平助が新選組で窮屈な思いをしてるんじゃないかって…
だから!俺のところに来いよ!!!」





晋作の言葉に
皆が静かに平助の出方を見守った








表情を変えず






ゆっくりと晋作の方へ







平助が歩き始めた




















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