浅葱色の魁
翌日






「入隊したいだと!?」


「はい!藤堂さんのお側にいたいの!」


屯所で目を覚ました七桜が入隊を志願した





幹部から、クスクスと笑い声が漏れる





「お前…舞以外に何が出来る?」


「料理も裁縫も掃除や洗濯、それに……」


「もういい」


「藤堂さんのお側にいれるなら
武術も習うから!!お願いします!!」


「だとよ どうする?平助」


「なんで俺に聞くんだよ!!」


「反対する者は?」


誰も手を上げなかった



「七桜、とりあえず女中だな
男だから、力仕事とかしろよ」


「はい!藤堂さん!!一緒ですね!!」


「いや、七桜は女中だろ!」






広間に陽乃、ナツ、里が呼ばれ
七桜が紹介されると




「私は、平助様の許嫁ですから!!!」



ぷくっと頬を膨らませ
七桜を睨む




「私達も藤堂さんをお慕いしてますから!」


「抜け駆けしないでよね!!!」



「やだぁ!藤堂さん!モテるのね!!!
さすが!!!私の旦那様!!!」



女3人 対 七桜が
平助を取り合うことになった






「大変だな……」






「……」









〝陽乃に相談しないと
七桜に胸を触られたって……〟














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