浅葱色の魁
屯所を出発して最初の曲がり角に差し掛かる前に
「総司 俺、抜ける」
「……」
平助が何か企んでいる
そして、自分を信じ、任せてくれたと感じ
「いいよ いきなよ」
「あの角を曲がりきる頃
きっと、土方さんが襲われる
その後、前後で挟み撃ちされるはず
逃げ場はない…
総司と新八、左之がいればいいだろ!?
俺は、後ろで土方さんと一と戦うよ」
「ええ こちらは、ご心配なく!」
会話が終わると平助が
屋根上にヒョイと消えた
「んぁっ!!」
平助の護衛役の永倉が間抜けな声を出す
沖田がそちらに視線を向け
「静かに」
ピリピリしたその雰囲気に
敵が近い事を察した
沖田が角を曲がり、進む
〝なるほど… 逃げ場がない…
そろそろ後ろが襲われる頃かな…〟
「うああーーーっ!!!」
聞こえた悲鳴は、土方の声ではなかった
〝さすが平助君〟
沖田が抜刀する
それを見た永倉や原田、平隊士らが
刀に手を掛けた
ザザザザザッ
前に現れた敵は、8名
「随分となめられたものですね」
沖田が唸る
そして、難なく敵を捕縛する
「総司 俺、抜ける」
「……」
平助が何か企んでいる
そして、自分を信じ、任せてくれたと感じ
「いいよ いきなよ」
「あの角を曲がりきる頃
きっと、土方さんが襲われる
その後、前後で挟み撃ちされるはず
逃げ場はない…
総司と新八、左之がいればいいだろ!?
俺は、後ろで土方さんと一と戦うよ」
「ええ こちらは、ご心配なく!」
会話が終わると平助が
屋根上にヒョイと消えた
「んぁっ!!」
平助の護衛役の永倉が間抜けな声を出す
沖田がそちらに視線を向け
「静かに」
ピリピリしたその雰囲気に
敵が近い事を察した
沖田が角を曲がり、進む
〝なるほど… 逃げ場がない…
そろそろ後ろが襲われる頃かな…〟
「うああーーーっ!!!」
聞こえた悲鳴は、土方の声ではなかった
〝さすが平助君〟
沖田が抜刀する
それを見た永倉や原田、平隊士らが
刀に手を掛けた
ザザザザザッ
前に現れた敵は、8名
「随分となめられたものですね」
沖田が唸る
そして、難なく敵を捕縛する