ミエナイモノ
オワリ
ここは学校。
夜の9時だ。
親には友達とお泊まり会をするからと前から嘘をついていて、簡単に家から出れた。
学校は意外とセキュリティがあまくて、柵を越えて簡単に入れた。
自分の教室である、6年3組に入った。
とても静かだった。
自分の足音だけが聞こえた。
私は窓を開け、下を覗く。
3階だから、町の明かりがよく見えて綺麗だった。
冷たい風が吹き、私の前髪を揺らす。
私は深く息を吸って、静かに言った。
「さようなら。」
その日の夜、私の人生は12年で終わりを迎えた。