ミエナイモノ
優人は、私のせいで死んでしまったのだ。
急に罪悪感を感じる。
「次ハ…オマエノ番ダ。」
風の目は殺気に満ちあふれていた。
血のついた包丁を持ち、ゆっくりと私に近づいてくる。
私は必死に伝えた。
あの時は、しょうがなかった。あの3人が怖かったから、裏切ってしまったんだ、と。
でも、自分で言って思った。
私は香ちゃんに本当に最低なことをしてしまったのだ。
「香ちゃん、ごめん…。私どれだけ最低なことをしたのかよくわかった…っ。本当に…ごめんなさい。」