ミエナイモノ
「お前、独りぼっちかよ~、まあ俺もだけど。」
「悲しいやつだねー!笑笑」
「はぁー?別に俺はひとりのがいいし!」
私はこらえきれなくて笑ってしまった。
それにつられて優人も笑う。
いつの間にか涙は乾いていた。
「なぁ、もっと景色のいいところ行こうぜ。暇だし。」
「うん、そうだね。」
少し歩くと、そこは綺麗な月と星の見える静かな場所だった。
「綺麗…」
私は地面に座って、夜空を眺めた。
隣に優人が座って口を開いた。