ミエナイモノ
台無し
それから2人は、手を繋いで歩いた。



心臓がドキドキして音が聞こえるのではないかと思った。



優人は、私の部屋までついてきてくれた。



「じゃ、また明日。おやすみ。」



「うん、おやすみ。」



私は優人が見えなくなるまで手を振っていた。













鍵を開けて部屋に入り、明かりをつける。



その瞬間、私は心臓が飛び出るかと思った。






旅行バッグの中身は全て出され、散乱していた。



メモ用に持ってきたノートはビリビリに破かれ、ペットボトルは中身がこぼれていた。



さらに驚いたのが、私の持ち物だけがこうなっているということ。



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