ミエナイモノ
たくさん汗をかいたせいか、喉がカラカラだ。



時計を見ると夜中の2時。



真夜中だったけど下の階に飲み物を取りに向かう。



一階は肌寒かった。









冷蔵庫にある麦茶は、のどごしが良くていつもより美味しく感じる。



「ふぅ…」



心を落ち着かせるために一つ息を吐いてから、自分の部屋に戻ろうとした。








カチャ






リビングのドアが開く音がした。


ビクッと震える。


私は動かずにドアを見つめた。


うつむいているような人が入ってくるのが見えた。


無意識に後ずさりをする。






しかし私はその人を見て安心した。


「びっくりした、お母さんか…」


ほっとした。
< 26 / 105 >

この作品をシェア

pagetop