ミエナイモノ
「ね…結構怖い。」



それだけで会話は終わった。



いつもはノリがいい風も、今日は緊張しているのか控えめだった。






1時間たって、優人を起こした。



今度は風が寝る番。



私は二連続で起きているけど、平気だった。



「なんかあった?」



「ううん、特に何も。」



首を横に振った。



隣に優人がいて、謎の安心感があった。







「そういえばさ、りなって、いつから俺のことが好きだったの?」



急な質問をしてきた。



「え、今それ質問する?!」



「おう、風寝てるし。」



風を見ると交代してから2分ぐらいだと言うのにもうスースー寝息をたてていた。

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