ミエナイモノ
もう一度、私は“ヤツ”に飛びかかる。




しかし、あっけなくかわされた。




「ヒタラ リナ。」



名前を呼ばれた。



「なんなのっ!?」



私は怒りで感情がコントロールできなくなっていた。



また私は殴りかかろうとして拳を振り上げた。








「タナカ カオリ…覚エテルデショ…?」







“ヤツ”の発した一言で、私の動きは止まってしまった。

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