ミエナイモノ
4月。




新しいクラスになり、一週間ぐらいがたち、いろいろとわかってきた。




私達の学校では、“カースト”というものがある。




簡単に言うと三段階にして勝手に人を区別すること。




一番上は派手めで、クラスの中心的な存在の人たちや、性格が強気な人、モテる人たちが集まる。



真ん中は、性格が優しい人だったり、平凡な人達。



そして、一番下は、一人でいる人や嫌われ者、変わり者、オタク達が集まる。



このカースト制度もだれがどこに入るのか、だいたい分かった。



もちろん私は一番下。



別に嫌ではない。どうでもいいって感じだ。

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