ミエナイモノ
「うん!それもいいかも!」
それから私達は、昨日読んでいた本の話や趣味などを話した。
きっと本の話は難しくてわからないと思うし、趣味もまわりとは違うから興味がないかもしれないけど、それでも笑顔で聞いてくれた。
私はとても嬉しかった。
心のどこかに、また明日もしゃべりかけてくれたらいいのに、と待っている自分がいた。
2ヶ月がたち、私達はとても仲が良くなった。
休みの日は一緒に遊ぶこともあった。
ある日、りなちゃんは、「私、香ちゃんと友達になれて嬉しい!」と言ってくれた。
私は初めて、同学年で友達ができた。
世界中の人達に自慢したいぐらい、嬉しかった。