糸と本。
その時。。。



あ、もう。おわったと確信した。


感情が凍った瞬間だった。


母親は歪んだ笑みのまま、拓磨にこう話す。

「あなたが恋の彼氏??????何その格好????」

今度の母親の声は低音で人を卑下するような口調に変わっていた。

拓磨はたじたじになりながら、「はい、バンドが好きなんです」と答えた。

すると母親は歪んだ笑みに戻り「そうなの、じゃあね」と答えて消えていったのだった。
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