執着系上司の初恋
背に腹はかえられぬ 出会いのきっかけ
2課人物紹介
冴木課長 ヒーロー
佐藤係長 ヒーローと同期
山城 部下 5年目
宮本 部下 2年目
佐々木 派遣
谷口 派遣 ←ツンデレ山城の観察日誌より登場
工場、取引先と交渉をなんとか終え、今時男子宮本と帰社したのは就業時間を超えた18時過ぎだった。
「今日はほんとすみませんでした。」
部内の人間へ深々と頭を下げる宮本は、部内のアイドルだ。
「明日のランチで手を打ってやる」
「お茶菓子待ってるわ」
「喜んで!」
どこの居酒屋だと思いつつ、部内を見回すと、あいつ(佐藤)がいない。
「佐藤係長は?」
「、、5時過ぎに帰られました。」
言いずらそうに報告してきたのは、5年目の山城だ。
「わかった。みんなそれぞれ今日の業務のリカバリーが終わったら早く帰ってくれ。今日はみんなありがとう。お疲れ様。」
今日のトラブルで俺や宮本の代打でリカバリーしてくれたみんなに礼を言い、俺は部長へと報告へ行く。
きっとこの時間なら、喫煙室あたりにいるはず。
冴木課長のいなくなった2課は、、、
「超、かっこいいっす。課長!」興奮する今時男子宮本と
「私、旦那がいなかったら、ぐらっときちゃうかもー」ともだえる心は乙女な55才女子佐々木さんと、
「あの人は人誑しだよな。まあ、俺も誑かされてるけど」5年目冷静沈着男子山城
「でも、今回は佐藤係長も流石にやばいと俺は見るね」と冷静沈着男子山城
「私も~、でも代わりに誰か来れそうな人いる?」と乙女な佐々木さん
「ああ、僕がもっと仕事ができたならっ!」と今時男子の宮本
世代とキャラの違う三人の会話は続いていく。
「和田部長!」
喫煙室で、和田部長を捕まえた。隣には人事部長の川上さんが。
これは好都合。時は来たな。
自然と口角が上がるのを感じながら、どうしたら希望の人事にたどり着けるかと頭がフル回転する。
「なんか悪そうな顔してるよー、冴木君。やだなー帰ろっかなー」と川上人事部長
「ちょうどお話があったんです。帰しませんよ。」
ニヤリと笑えば、
「なんだ、冴木はもう女は飽きたのか」と豪快に笑うのは和田営業本部長。
「飽きたんじゃありませんよ、困ってないだけです。」そう切り返し本題に移る。
今回の件をざっと経緯説明し、当事者である佐藤係長はさっさと帰社していた旨を告げ、俺の希望を伝える。
「係長は工場勤務で、工場の業務に触れたほうがいいんじゃないか思うんですが」
「あー、我慢の限界か。」苦笑するのは和田部長
「まあ、無理だったかー、冴木くんなら佐藤係長と同期のよしみでどうにか上手いこといけるかと思ったんだけど」と眉間にしわを寄せる川上人事部長
どうにか上手くって、どうしたらいいんだよ、適当だなと思いつつ、俺はとびきりの笑顔で爆弾を落とす。
「僕が二課で育てた子達を二人も一課に献上したのに、管理部門でも役に立たない係長をこっちに送ってきたのは人事部長ですよね。僕には、佐藤係長の放出と新しい人材の希望の発言権があると思うんですが。」
「、、痛いなー。すっごく痛い。だってほら、冴木くんの下に行くとみんなモチベーションも上がって、キャリアも積めるしさ、安心してうちの大黒柱の一課に送り込めるんだよね。ってそんな怖い顔しないでよ。佐藤くんもいけるかなってちょっと思ったんだよ。えー佐藤くん異動させるのは出来るけど、営業部門に人を今動かせないなー。9月に大っきく人事いじったばっかりだから。。。」川上部長は困ったと腕組みする。
「川上さ、俺からも頼むよ。冴木には一課のために苦渋の決断をさせて二人もよこさせたんだ、今回はこいつの希望を通させてくれないか」和田部長が真面目な顔で川上部長に言った。
日頃、恩は売っとくべきだと痛感する。しかし、世の中そんなに甘くないのが世の常
「、、、1人化けそうな子はいるんだ。広報に転職者でなかなかキレる子がいるんだよね。前の会社で広報の前に営業だったらしいんだ。今は社外対応を主にしてるんだけど、記者とのやりとりも、気難しい役員ともやり取りできる子で、まあ、愛想はないんだけど。。」
愛想がない?だから営業から広報に行ったのか?でも広報って会社の顔だよな?
「感じ悪いわけじゃないんだ。必要以上に笑わないというか、感情が出ないだけで、お客さんの前ではにこやからしいし。」
ふーん、、まあべつに顧客とうまくやれれば問題ないな。
「29才女子だけど」
え、、
「背に腹は変えられねえな、冴木」ニヤリと笑う和田部長。
もしかして俺がはめられたんじゃないよな。。。
冴木課長 ヒーロー
佐藤係長 ヒーローと同期
山城 部下 5年目
宮本 部下 2年目
佐々木 派遣
谷口 派遣 ←ツンデレ山城の観察日誌より登場
工場、取引先と交渉をなんとか終え、今時男子宮本と帰社したのは就業時間を超えた18時過ぎだった。
「今日はほんとすみませんでした。」
部内の人間へ深々と頭を下げる宮本は、部内のアイドルだ。
「明日のランチで手を打ってやる」
「お茶菓子待ってるわ」
「喜んで!」
どこの居酒屋だと思いつつ、部内を見回すと、あいつ(佐藤)がいない。
「佐藤係長は?」
「、、5時過ぎに帰られました。」
言いずらそうに報告してきたのは、5年目の山城だ。
「わかった。みんなそれぞれ今日の業務のリカバリーが終わったら早く帰ってくれ。今日はみんなありがとう。お疲れ様。」
今日のトラブルで俺や宮本の代打でリカバリーしてくれたみんなに礼を言い、俺は部長へと報告へ行く。
きっとこの時間なら、喫煙室あたりにいるはず。
冴木課長のいなくなった2課は、、、
「超、かっこいいっす。課長!」興奮する今時男子宮本と
「私、旦那がいなかったら、ぐらっときちゃうかもー」ともだえる心は乙女な55才女子佐々木さんと、
「あの人は人誑しだよな。まあ、俺も誑かされてるけど」5年目冷静沈着男子山城
「でも、今回は佐藤係長も流石にやばいと俺は見るね」と冷静沈着男子山城
「私も~、でも代わりに誰か来れそうな人いる?」と乙女な佐々木さん
「ああ、僕がもっと仕事ができたならっ!」と今時男子の宮本
世代とキャラの違う三人の会話は続いていく。
「和田部長!」
喫煙室で、和田部長を捕まえた。隣には人事部長の川上さんが。
これは好都合。時は来たな。
自然と口角が上がるのを感じながら、どうしたら希望の人事にたどり着けるかと頭がフル回転する。
「なんか悪そうな顔してるよー、冴木君。やだなー帰ろっかなー」と川上人事部長
「ちょうどお話があったんです。帰しませんよ。」
ニヤリと笑えば、
「なんだ、冴木はもう女は飽きたのか」と豪快に笑うのは和田営業本部長。
「飽きたんじゃありませんよ、困ってないだけです。」そう切り返し本題に移る。
今回の件をざっと経緯説明し、当事者である佐藤係長はさっさと帰社していた旨を告げ、俺の希望を伝える。
「係長は工場勤務で、工場の業務に触れたほうがいいんじゃないか思うんですが」
「あー、我慢の限界か。」苦笑するのは和田部長
「まあ、無理だったかー、冴木くんなら佐藤係長と同期のよしみでどうにか上手いこといけるかと思ったんだけど」と眉間にしわを寄せる川上人事部長
どうにか上手くって、どうしたらいいんだよ、適当だなと思いつつ、俺はとびきりの笑顔で爆弾を落とす。
「僕が二課で育てた子達を二人も一課に献上したのに、管理部門でも役に立たない係長をこっちに送ってきたのは人事部長ですよね。僕には、佐藤係長の放出と新しい人材の希望の発言権があると思うんですが。」
「、、痛いなー。すっごく痛い。だってほら、冴木くんの下に行くとみんなモチベーションも上がって、キャリアも積めるしさ、安心してうちの大黒柱の一課に送り込めるんだよね。ってそんな怖い顔しないでよ。佐藤くんもいけるかなってちょっと思ったんだよ。えー佐藤くん異動させるのは出来るけど、営業部門に人を今動かせないなー。9月に大っきく人事いじったばっかりだから。。。」川上部長は困ったと腕組みする。
「川上さ、俺からも頼むよ。冴木には一課のために苦渋の決断をさせて二人もよこさせたんだ、今回はこいつの希望を通させてくれないか」和田部長が真面目な顔で川上部長に言った。
日頃、恩は売っとくべきだと痛感する。しかし、世の中そんなに甘くないのが世の常
「、、、1人化けそうな子はいるんだ。広報に転職者でなかなかキレる子がいるんだよね。前の会社で広報の前に営業だったらしいんだ。今は社外対応を主にしてるんだけど、記者とのやりとりも、気難しい役員ともやり取りできる子で、まあ、愛想はないんだけど。。」
愛想がない?だから営業から広報に行ったのか?でも広報って会社の顔だよな?
「感じ悪いわけじゃないんだ。必要以上に笑わないというか、感情が出ないだけで、お客さんの前ではにこやからしいし。」
ふーん、、まあべつに顧客とうまくやれれば問題ないな。
「29才女子だけど」
え、、
「背に腹は変えられねえな、冴木」ニヤリと笑う和田部長。
もしかして俺がはめられたんじゃないよな。。。