執着系上司の初恋
優しさ 後半
華視点
飲み会を終え、みんなと駅に向かうとそこには懐かしい顔ぶれがいた。
前の職場の同期達。どうやら、係長レベルでの研修があり、全国に配置されていた同期達が久しぶりに顔を合わせ、仲の良いメンバーで飲んでいたようだ。
私も懐かしい顔ぶれに、新入社員の時以来の同期も見つけ、みんな少しづつ歳をとったんだと感じた。それと同時に、皆大人の雰囲気を纏わせ、きっと会社でいい上司として活躍しているんだと感じるとなんだか誇らしく嬉しくなった。同期と転職した話をしていると、
「綺麗になったね。いろいろ心配したけど、結婚しなくて良かったじゃん。」
いつもムードメーカーの同期が言った。すぐに、他の同期達がその子を責めた。
酔っているせいか結構なボリュームでのきつい一言に、一瞬胸の奥の古傷がまた血を出した気がした。
それでも、「そうでしょ?私もそう思うんだ。」って言おう、言わなきゃ、と息を吸い込んだ時、こちらを心配そうに見つめる同期達の目が「かわいそうに、大丈夫?気にしないで。」そう言ってる気がして、余計に胸の奥の傷が開く気がした。
腫れ物を見るように見ないでほしい。。そんな気持ちで心はいっぱいになる。
でも、頭では同期は純粋に心配してくれてるのに、どうして私はその優しさを素直に受け取れないんだろう、と自分を責めたくなる。頭と心でちぐはぐな思いに戸惑い、私は何も言えなくなってしまった。
「もう一軒付き合ってくれるだろ?」
私を後ろからふわっと抱きしめ、甘い声で囁いたのは冴木課長だった。あまりの至近距離に、課長の匂い、息遣い、包まれるような暖かさ、抱きしめる腕の力強さなど情報過多の感覚に、先程までの胸の痛みは消えると同時に、猛烈な恥ずかしさが襲ってきた。
課長、なんで抱きしめてるの?ここ駅だから!みんな見てるよ!課長の腕から早急な脱出を図ると、同期達はじゃあ、また!元気でな!とそそくさと帰って行き、いつのまにか宮本くん達も姿が見えず、課長と二人っきりになった。気まずさを感じつつ気になる事を確認する。
「課長、聞こえてましたよね?」
結婚やめた事わかっちゃっただろうな。浮気された末の婚約破棄なんて知られたくなかったのに。
「そんな顔するな。まあ、聞こえたけど。気にならないっと言ったら嘘だけど、、加藤が話したくないなら、無理に話さなくてもいい。ただ、そんな顔の加藤をこのまま帰すつもりはないぞ。」
そんな顔ってどんななんです??聞き返す間もなく課長に手首を掴まれ、ぐいぐい引っ張られて恵比寿の街を歩いていく。どうやら拒否権はない様子。
歩きながら、課長は前を向きながら話す。
「友人がやってる店があるんだ。」
どうやら行きつけのお店に連れて行かれるようだ。立ち飲みバーや、お洒落なお店など人混みをすり抜け、曲がりくねった路地を進み、なんとなく不安になった頃、やっとお店に着いた。
「…いらっしゃい。すごく待ってたよ。」
なぜかびっくりした表情の後、にっこりとワイルド系イケメンが謎の言葉を告げた。予約してたんじゃないよね?
私は課長の後ろからぺこりとお辞儀した。
「あんま絡むんじゃねーぞ。」
課長はドスの効いた声で言うと、5、6席あるカウンターの一つに座った。初めてのお店にちょっと緊張していた私は店内をキョロキョロ見回していたが、課長にカウンターに来るよう手招きされた。そのおいでおいでしている顔は、なんだか照れているようにも見え、私もなんとなく気恥ずかしくなりながらとなりの席に座った。課長の前にはライトを浴びてキラキラ光る琥珀色のお酒。
「何か希望はある?だいたいは叶えてあげるよ」
ニヤリと笑うワイルド系イケメンは、甘いセリフもお似合いです。すごく遊んでそうだが。
うーん、困った。バーのカウンターでなんて飲んだ事ないから何を頼んだらいいのか分からない。
「課長は何を飲んでるんですか?」
オーダーする前に出すってことは、いつも飲んでるものなんだろう。ちょっと興味が湧いて聞いてみた。
「これ、俺のお気に入りでさ、コニャック、、まあブランデーだな。こいつ(ワイルド系イケメン)が店を始めた時、来る度いろんなおすすめの酒を出してくれて飲み比べたんだ。どれも美味しかったんだけど、これが一番気に入ったんだ。味も香りも好みでさ。」
ふーん。琥珀のお酒を眺めつつ、君は選ばれたお酒なのねと羨ましくなる。
「ちょっと、飲んでみる?」
課長に勧められ、グラスを渡されると、、
「これ、課長の匂いですね。いい香り。」
この甘いバニラの香りでさわやかな感じ。
「!!っそ、そう?」
課長の返事を聞きつつ、一口飲んでみる。
「っ。あ、あつい。喉が、胃まであついのが通り抜けました。あ、美味しいですよ。」
思った以上のアルコールの強さに喉と食道がかっと熱を持った。口に含んだときはなんだか甘くて飲みやすそうだったのに、飲んだ感想は残念な感じになってしまった。
お気に入りのお酒なのにすみませんと思って課長を見ると、なぜか耳まで真っ赤になり口元を手で隠していた。
「ぐははっ!こりゃたまんねーな!やばいねこの子。」
笑い泣きしそうなワイルドイケメン。
何が?何がやばいの?確かに残念な食レポだったけど。
「ごめん、ごめん。ついね。いや、俺が汚れた大人なだけだから。
そうだな、お詫びに美味しいの作ってあげるよ。」
そうして、ブランデーをクランベリージュースで割った甘くていい匂いのカクテルを飲みつつ、どう話そうか考える。言わなくていいって言ったけど、課長は心配してくれてるんだし、言った方がいいに決まってるんだけど。。
いや、でも、浮気されたなんてなんか惨めだよね、、。それでまた、気を使われるのも、、とネガティブなループに入っていると、
「こないだ、俺も加藤にしょうもない苦労話しただろ、その時さ、お前「大変でしたね」とか「かわいそう」って言わなかっただろ?」
課長が急に話しだした。
「嬉しかったんだよね。話を全部聞いて、外見も中身も好きだって言われてさ。」
ちょっと髪の毛をわしゃわしゃさせ、グラスを見つつ話す課長。
こないだの事を蒸し返され、恥ずかしさで赤くなりつつも、話の流れが読めずに黙って話を聞く。
「みんな心配してくれてもイケメン大変だよねー、とかそんな女に付きまとわれてかわいそーとか言うんだけどさ、本人からすると、余計腹たつっていうか、落ち込むっていうか、ほっといてくれって思うんだよな。あ、俺の場合ね。」
課長は考え込むように手のひらをおでこに当て
「なんて言ったら良いのか難しいんだけど、、そうだな、、
例えば、こけて怪我した時、大丈夫って言われたら大丈夫、ありがとうって言えるんだけど、もう、起き上がれないぐらい、もう死にそうな時に、大丈夫?かわいそうに。なんて言われたら、お前何言ってんの!こっちは死にそうなんだぞって思うだろ?そういう事なんじゃないかな?」
なんとなく分かる様で、分からない話に首をかしげると、
「加藤が結婚をやめるって事は、きっと死にそうなくらい辛い事があったからだろ。だから、あの酔っ払い達が言った後に気まづそうにしてるのを見て何も言えなかったんじゃないか?下手に慰められたくないし、ほっといて欲しいし、かわいそうとか思われたくないって。」
ぶわっと涙が溢れ出た。自分でもよく分からない気持ちを課長がわかってくれて。
「ごめん、泣かせるつもりじゃなかったんだけど。。気になったんだ、最初周りと距離を置こうとするお前に。
俺の経験からすれば、傷ついて、これ以上傷つきたくないからと心を武装すると、周りの優しさが素直に受け取れなくなるんだ。結局、死にそうな傷を癒さなきゃ元には戻れない。それには難しいけど、跳ね返す強さや、努力、時間も必要なんだと思う。でも、お前はもう前を向いてると俺は思う。」
泣きながら、コクコクとうなづく。
「頑張ったんだな。」
課長の手が頭を撫でた。
そう、心配されるより、頑張ったって私は言ってもらいたかったんだ。元カレの事はすごく傷ついて、もうこれ以上傷つきたくないと色んな事から逃げ出して、心を武装して、素直になれなくて、、。
傷ついたって大泣きすれば良かったんだ。
誰が悪いとか、どうしなきゃいけなかったとか、そんな事大事じゃなかった。
傷ついた自分を認めて、人がどう思ったって大きな声で気がすむまで泣いて、泣いて、気が済んだら、ぼろぼろでも立ち上がれば良かったんだ。
誰かの視線に怯えて、私は殻の中に逃げ込んだんだ。それじゃ、本来の私らしくない。私はもっと強かったんじゃないかな。
私の中でぽかぽかと身体が温かくなった気がした。
泣きながら、でも少し笑いながら、課長と飲むお酒は美味しかった。
帰り、酔っ払いだからとタクシーに乗せられ、お金を渡された。流石に断ろうとすると、じゃあ家まで押しかけるというので渋々受け取り、今度何かお礼しますと言うと、
「じゃあ、社外の時、華って呼ばせて。」
課長は返事も聞かずにタクシーのドアを閉めてしまった。
走り出す車内で、課長の名前呼びに顔が赤くなったのは乙女のお約束。
飲み会を終え、みんなと駅に向かうとそこには懐かしい顔ぶれがいた。
前の職場の同期達。どうやら、係長レベルでの研修があり、全国に配置されていた同期達が久しぶりに顔を合わせ、仲の良いメンバーで飲んでいたようだ。
私も懐かしい顔ぶれに、新入社員の時以来の同期も見つけ、みんな少しづつ歳をとったんだと感じた。それと同時に、皆大人の雰囲気を纏わせ、きっと会社でいい上司として活躍しているんだと感じるとなんだか誇らしく嬉しくなった。同期と転職した話をしていると、
「綺麗になったね。いろいろ心配したけど、結婚しなくて良かったじゃん。」
いつもムードメーカーの同期が言った。すぐに、他の同期達がその子を責めた。
酔っているせいか結構なボリュームでのきつい一言に、一瞬胸の奥の古傷がまた血を出した気がした。
それでも、「そうでしょ?私もそう思うんだ。」って言おう、言わなきゃ、と息を吸い込んだ時、こちらを心配そうに見つめる同期達の目が「かわいそうに、大丈夫?気にしないで。」そう言ってる気がして、余計に胸の奥の傷が開く気がした。
腫れ物を見るように見ないでほしい。。そんな気持ちで心はいっぱいになる。
でも、頭では同期は純粋に心配してくれてるのに、どうして私はその優しさを素直に受け取れないんだろう、と自分を責めたくなる。頭と心でちぐはぐな思いに戸惑い、私は何も言えなくなってしまった。
「もう一軒付き合ってくれるだろ?」
私を後ろからふわっと抱きしめ、甘い声で囁いたのは冴木課長だった。あまりの至近距離に、課長の匂い、息遣い、包まれるような暖かさ、抱きしめる腕の力強さなど情報過多の感覚に、先程までの胸の痛みは消えると同時に、猛烈な恥ずかしさが襲ってきた。
課長、なんで抱きしめてるの?ここ駅だから!みんな見てるよ!課長の腕から早急な脱出を図ると、同期達はじゃあ、また!元気でな!とそそくさと帰って行き、いつのまにか宮本くん達も姿が見えず、課長と二人っきりになった。気まずさを感じつつ気になる事を確認する。
「課長、聞こえてましたよね?」
結婚やめた事わかっちゃっただろうな。浮気された末の婚約破棄なんて知られたくなかったのに。
「そんな顔するな。まあ、聞こえたけど。気にならないっと言ったら嘘だけど、、加藤が話したくないなら、無理に話さなくてもいい。ただ、そんな顔の加藤をこのまま帰すつもりはないぞ。」
そんな顔ってどんななんです??聞き返す間もなく課長に手首を掴まれ、ぐいぐい引っ張られて恵比寿の街を歩いていく。どうやら拒否権はない様子。
歩きながら、課長は前を向きながら話す。
「友人がやってる店があるんだ。」
どうやら行きつけのお店に連れて行かれるようだ。立ち飲みバーや、お洒落なお店など人混みをすり抜け、曲がりくねった路地を進み、なんとなく不安になった頃、やっとお店に着いた。
「…いらっしゃい。すごく待ってたよ。」
なぜかびっくりした表情の後、にっこりとワイルド系イケメンが謎の言葉を告げた。予約してたんじゃないよね?
私は課長の後ろからぺこりとお辞儀した。
「あんま絡むんじゃねーぞ。」
課長はドスの効いた声で言うと、5、6席あるカウンターの一つに座った。初めてのお店にちょっと緊張していた私は店内をキョロキョロ見回していたが、課長にカウンターに来るよう手招きされた。そのおいでおいでしている顔は、なんだか照れているようにも見え、私もなんとなく気恥ずかしくなりながらとなりの席に座った。課長の前にはライトを浴びてキラキラ光る琥珀色のお酒。
「何か希望はある?だいたいは叶えてあげるよ」
ニヤリと笑うワイルド系イケメンは、甘いセリフもお似合いです。すごく遊んでそうだが。
うーん、困った。バーのカウンターでなんて飲んだ事ないから何を頼んだらいいのか分からない。
「課長は何を飲んでるんですか?」
オーダーする前に出すってことは、いつも飲んでるものなんだろう。ちょっと興味が湧いて聞いてみた。
「これ、俺のお気に入りでさ、コニャック、、まあブランデーだな。こいつ(ワイルド系イケメン)が店を始めた時、来る度いろんなおすすめの酒を出してくれて飲み比べたんだ。どれも美味しかったんだけど、これが一番気に入ったんだ。味も香りも好みでさ。」
ふーん。琥珀のお酒を眺めつつ、君は選ばれたお酒なのねと羨ましくなる。
「ちょっと、飲んでみる?」
課長に勧められ、グラスを渡されると、、
「これ、課長の匂いですね。いい香り。」
この甘いバニラの香りでさわやかな感じ。
「!!っそ、そう?」
課長の返事を聞きつつ、一口飲んでみる。
「っ。あ、あつい。喉が、胃まであついのが通り抜けました。あ、美味しいですよ。」
思った以上のアルコールの強さに喉と食道がかっと熱を持った。口に含んだときはなんだか甘くて飲みやすそうだったのに、飲んだ感想は残念な感じになってしまった。
お気に入りのお酒なのにすみませんと思って課長を見ると、なぜか耳まで真っ赤になり口元を手で隠していた。
「ぐははっ!こりゃたまんねーな!やばいねこの子。」
笑い泣きしそうなワイルドイケメン。
何が?何がやばいの?確かに残念な食レポだったけど。
「ごめん、ごめん。ついね。いや、俺が汚れた大人なだけだから。
そうだな、お詫びに美味しいの作ってあげるよ。」
そうして、ブランデーをクランベリージュースで割った甘くていい匂いのカクテルを飲みつつ、どう話そうか考える。言わなくていいって言ったけど、課長は心配してくれてるんだし、言った方がいいに決まってるんだけど。。
いや、でも、浮気されたなんてなんか惨めだよね、、。それでまた、気を使われるのも、、とネガティブなループに入っていると、
「こないだ、俺も加藤にしょうもない苦労話しただろ、その時さ、お前「大変でしたね」とか「かわいそう」って言わなかっただろ?」
課長が急に話しだした。
「嬉しかったんだよね。話を全部聞いて、外見も中身も好きだって言われてさ。」
ちょっと髪の毛をわしゃわしゃさせ、グラスを見つつ話す課長。
こないだの事を蒸し返され、恥ずかしさで赤くなりつつも、話の流れが読めずに黙って話を聞く。
「みんな心配してくれてもイケメン大変だよねー、とかそんな女に付きまとわれてかわいそーとか言うんだけどさ、本人からすると、余計腹たつっていうか、落ち込むっていうか、ほっといてくれって思うんだよな。あ、俺の場合ね。」
課長は考え込むように手のひらをおでこに当て
「なんて言ったら良いのか難しいんだけど、、そうだな、、
例えば、こけて怪我した時、大丈夫って言われたら大丈夫、ありがとうって言えるんだけど、もう、起き上がれないぐらい、もう死にそうな時に、大丈夫?かわいそうに。なんて言われたら、お前何言ってんの!こっちは死にそうなんだぞって思うだろ?そういう事なんじゃないかな?」
なんとなく分かる様で、分からない話に首をかしげると、
「加藤が結婚をやめるって事は、きっと死にそうなくらい辛い事があったからだろ。だから、あの酔っ払い達が言った後に気まづそうにしてるのを見て何も言えなかったんじゃないか?下手に慰められたくないし、ほっといて欲しいし、かわいそうとか思われたくないって。」
ぶわっと涙が溢れ出た。自分でもよく分からない気持ちを課長がわかってくれて。
「ごめん、泣かせるつもりじゃなかったんだけど。。気になったんだ、最初周りと距離を置こうとするお前に。
俺の経験からすれば、傷ついて、これ以上傷つきたくないからと心を武装すると、周りの優しさが素直に受け取れなくなるんだ。結局、死にそうな傷を癒さなきゃ元には戻れない。それには難しいけど、跳ね返す強さや、努力、時間も必要なんだと思う。でも、お前はもう前を向いてると俺は思う。」
泣きながら、コクコクとうなづく。
「頑張ったんだな。」
課長の手が頭を撫でた。
そう、心配されるより、頑張ったって私は言ってもらいたかったんだ。元カレの事はすごく傷ついて、もうこれ以上傷つきたくないと色んな事から逃げ出して、心を武装して、素直になれなくて、、。
傷ついたって大泣きすれば良かったんだ。
誰が悪いとか、どうしなきゃいけなかったとか、そんな事大事じゃなかった。
傷ついた自分を認めて、人がどう思ったって大きな声で気がすむまで泣いて、泣いて、気が済んだら、ぼろぼろでも立ち上がれば良かったんだ。
誰かの視線に怯えて、私は殻の中に逃げ込んだんだ。それじゃ、本来の私らしくない。私はもっと強かったんじゃないかな。
私の中でぽかぽかと身体が温かくなった気がした。
泣きながら、でも少し笑いながら、課長と飲むお酒は美味しかった。
帰り、酔っ払いだからとタクシーに乗せられ、お金を渡された。流石に断ろうとすると、じゃあ家まで押しかけるというので渋々受け取り、今度何かお礼しますと言うと、
「じゃあ、社外の時、華って呼ばせて。」
課長は返事も聞かずにタクシーのドアを閉めてしまった。
走り出す車内で、課長の名前呼びに顔が赤くなったのは乙女のお約束。