黒い羽の天使へ
「はじめまして、どちら様でしょうか?」


「あ、はじめまして。松下拓矢です、どうぞよろしく」


そう言って、ぺこっと頭を下げた。


「って!そうじゃねぇ!」


松下くんは勢いよく頭をあげると

ズカズカとこちらに歩いて来る。


「俺は木浦の友達だ。」


「あぁ、さっきの」


「お前、あいつの名前覚えてたのか!」


「話したことはなくても、同級生の名前くらいは覚えてるよ」


「じゃあなんで俺は知らねぇんだよ!」


「あんた学校で見たこと無いもの」


「おう、あんまり学校行ってねぇもん」


この子は、何をしに来たのかしら…?


< 11 / 31 >

この作品をシェア

pagetop