黒い羽の天使へ
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昔からよく言われる。

完璧。なんでもできる。超人。天才。


「あー、聞き飽きたわもう。」


「まぁ、誉められてるんだからさ、いいじゃん?」


授業が終わり、鞄に教科書を入れながら河合理沙が言う。


「理沙も十分天才だと思うけどね~」


「うわ、嫌みか?それは」


「なんでもそつなくこなすじゃん。センス良いと思うわよ、本気で」


「あはっ、愛花さまに誉めてもらった、嬉しいー」


「思ってないでしょ(笑)」


「バレた、てへっ♪」


「別に可愛くないから」


「うっさい!」


理沙は一番仲の良い友達だ。



あたしの周りには人が集まる。


理沙いわく

「愛花は人を惹き付ける魅力が凄まじいんだよー!オーラ出てるんだよ!」

らしい…




当然と言えば当然だ。

あたしはそういう種族なんだから。




いろいろいる悪魔のなかでも

誘惑に特化した悪魔だから。







あたしは

……サキュバスなんだ。


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