黒い羽の天使へ
「好きです。付き合ってください。」





何回聞いただろう。


前回は教室に呼び出された。

その前はなぜか一緒に帰ることになって。

文化祭の日には公開告白をされたし。



回数なんか数えていられない。


それに、答えは決まってる。


悪魔のルールを破るわけにはいかない。


恋愛感情を抱かないように付き合えばいいって考えたこともあるけど

それこそ相手に失礼だ。


そんなの、フラれるより傷つくだろう。



「ごめんなさい。」



もういっそ、

嫌ってくれたらいいのに。




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