絶対やせてやる!

飯島くんが戻って来た。

「残業?」

「ああ。」

「お迎えは?」

「そうだ!若木行って!」

「え!」

「冗談、どうすっかな~。」

「だったらさあ、私代わりに残業するよ。」

「いや、いい。」

「何で?どうせ書類作りとかでしょ?」

「いい。なんかあいつムカつくから俺残ってやってく。」

「子供は?」

「そうだ・・・どうすっかな~。」

「私が支店長に言っておくから帰りなよ。」



「そうそう、若木に任せとけばいいって。」

いつの間にか相方の川口くん。


「あ~、どうせだから川口くんが残業・・・。」

「無理!」


即行断られた・・・


そんな訳で結局私が残業になったのだが・・・


「彼帰ったんですか?」

「ええ、お子さん迎えに行かなくちゃならないから。

どうせ私暇ですから・・・。」

「じゃあ今日は二人で残業ですね。」


はあ?


もしかして・・・


「みのりさん優しいからそう出ると思いました。」


やっぱり・・・



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