絶対やせてやる!

「まあ、頑張ってるのは分かるけど・・・あんまり無理すんなよ。」

急に士幌がそう言った。

どうしたんだろう?ちょっと優しくない?


「うん。あと目標10キロ!頑張るつもり。」

「10・・・キロ?」


士幌が驚いた。


「そうしたら標準体重になるから。」

「ふ~ん。」


士幌が何か考え込んでるようだった。


「何?」

「いや・・・みのりさあ・・・。」


士幌が一瞬口ごもったので、
隣を歩く士幌をちょっと見上げた。


横顔・・・なんて綺麗なんでしょう・・・

口悪いし意地悪なやつだけど・・・

見てると・・・


ときめく・・・ってやつ?


ああ・・・それに・・・


今日もまた・・・士幌から・・


いい匂いがする。


ふんわり香ってくるの。



ダメだ・・・この匂いに・・・弱いらしい



頭クラクラ~ってなってたら・・・


ぶつかった・・・

士幌の背中に・・・



急に士幌が立ち止まったからだった。



< 170 / 296 >

この作品をシェア

pagetop