絶対やせてやる!
「まあ、頑張ってるのは分かるけど・・・あんまり無理すんなよ。」
急に士幌がそう言った。
どうしたんだろう?ちょっと優しくない?
「うん。あと目標10キロ!頑張るつもり。」
「10・・・キロ?」
士幌が驚いた。
「そうしたら標準体重になるから。」
「ふ~ん。」
士幌が何か考え込んでるようだった。
「何?」
「いや・・・みのりさあ・・・。」
士幌が一瞬口ごもったので、
隣を歩く士幌をちょっと見上げた。
横顔・・・なんて綺麗なんでしょう・・・
口悪いし意地悪なやつだけど・・・
見てると・・・
ときめく・・・ってやつ?
ああ・・・それに・・・
今日もまた・・・士幌から・・
いい匂いがする。
ふんわり香ってくるの。
ダメだ・・・この匂いに・・・弱いらしい
頭クラクラ~ってなってたら・・・
ぶつかった・・・
士幌の背中に・・・
急に士幌が立ち止まったからだった。