絶対やせてやる!


そして・・・また士幌が言った。

「みのり・・・彼氏できた?」


息が切れてる上に思いもよらなかった質問に


「へ?」


その一言しか出てこなかった。


「だから、やせようとしてるんだろ?
朝から一人でウォーキングなんてさ・・・。
バンガローダイエットの時より真剣っぽいし・・・
好きなやつできなきゃそこまでしないよな。」



彼氏?


一瞬・・・古宇支店長の顔が浮かんだが・・・。



「いや・・・あれは彼氏じゃないし・・。
勝手に好きだって言ってるだけだし・・・。
だいたい好きってわけじゃ・・・。好きと言われても・・・。」


「居るんだ。」


「え?」



どうやら私は考えてることを口に出していたらしかった。



「なんで?居ないよ。頑張る理由は自分の為だもん。」


「ふう~ん。」



士幌が疑いの目を向けてきた。



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