絶対やせてやる!

「今日誰に会ったと思う?」

「誰?」

「当てたら教えてあげる。」

「じゃあいい。」


やっぱり妹ほのかの関心を引くの難しい。


「え~、聞いてよ。」

「じゃあ、誰?」

「士幌・・・上川士幌。」

「士幌くん?」


びっくりした?


「そう、士幌にバッタリあった。」

「へ~、士幌くんねえ~。」


何?

妹ほのかがちょっと意味深?


「で、どうしたの?」

「一緒に途中まで歩いた。」

「それだけ?」

「そう、それだけ。」

「告らなかったの?」

「はあ~?何で?」

「好きなんでしょ?」


え・・・?

私が士幌を?


固まってしまった私に妹ほのかが続けた。


「みのりちゃん、士幌くんに貰った貝がら大事に飾ってあるでしょ?

あんなゴミみたいなもの。」


ご、ごみ?

そうゆ~こと言う?


「で、次の約束とかしたのぉ?」


ブンブンと頭を横に振る。


そして、今日の別れるときまでのことを話した。



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