絶対やせてやる!
夏が来た!―約束の結果

先に口を開いたのは士幌だった。

前を向いて運転に集中してる顔のまま

「みのりは・・・俺のことどう思ってる?」


そう言った。

ど、どうって?

もしかして、好きとか嫌いとか聞いてるの?


黙っていたら、

「何も言わないってことは、ちょっとは気があると思っていいわけ?」

と士幌が言った。



え?


思わず士幌の方を向くが士幌は前を向いたまま、横顔からは何も読み取れない。



無表情でそうゆ~こと言う?



しかも、随分と自分に都合のいい解釈をするもんだ・・・。



ドキドキしだした・・・。


言うべきか・・・言わざるべきか・・・


今の自分に自信があれば・・・

簡単に『好き』って言えるのに・・・


好き?


自分で自分の気持ちにハッとした。



そうだ―――

私は士幌が・・・好きなんだ・・・


4つも年下なんだよ?

口悪いし意地悪だよ?



でも・・・好きだ・・・



ここで『好き』と言ったらどうなるの?



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