絶対やせてやる!
翌日の会社―――
「いつまでも元彼を引きずってるのはよくないですよ。」
大きな誤解をしてる古宇支店長は、
たまたま廊下で二人きりになった時にそう言って―――
「彼が忘れられないから次の恋愛ができないんでしょう?
だったら、僕が忘れさせてあげますよ。」
何でこの人は、こんなに自信があるの?
本当に大きな誤解だ。
終わった恋ならともかく、
士幌との始まっても居ない恋を・・・忘れさせられてたまるか!
「支店長、ここは会社です。お忘れなく。」
彼の話を受け流し事務所に戻った。
そして・・その時、私は強く誓ったのだった。
― 絶対やせる!
やせて士幌に会いに行く!
士幌との約束を果たす! -
それは、すごい自信の古宇支店長に流されてしまわないようにという決心でもあった。
いつも、楽な方楽な方に行こうとする自分が居たから・・・
約束の日まであと1か月半―――