絶対やせてやる!
帰り道―――

「楽しかったね。
まだ寒くないから良かったよね。」


砂浜を歩いて、あの日の別の海を思い出したりした・・・

けど気分はすっきりしていた。

全部過去・・・

前に進むしかない。

最後に海に向かって叫んだ

『士幌のバカヤロー』

は本当にすっきりした。





「もう終わったみたいだね。」

「何が?」

「サーフィン、ほら、みんな上がって来てる。」


道路脇の数台の車―――

「外国人もいるよ。」

「ほんとだあ。」


私たちはそのまま通り過ぎるはずだった。



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