絶対やせてやる!
それは、自分が流す涙だった。


何で私・・・泣いてるの?




「みのり・・・さん?」


「ご、ごめんなさい・・・
私、今の気持ちじゃ・・・」



古宇さんのことを好きになりそうな気持ち・・・


でも、それは・・・士幌に振られたから?


忘れるため?



本当の気持ちが分からない・・


士幌も古宇さんぐらい・・・思ってくれてたら・・・

そんな風に思ってしまう自分がいる・・・


だったら・・・きっと・・・傷つける


「泣かないで・・・泣かせるつもりじゃなかったんです。」



いつの間にか彼の腕に抱き寄せられていた。


暖かい・・・

広い胸・・・


涙・・・止まらない・・・


あの時・・・


泣かなかったから・・・



あの時・・・


恋のためにしたダイエット・・・


恋も実らず・・

ダイエットも意味の無いものに思えて自分が酷く惨めに思えて・・・

泣くに泣けなかった・・・


そのせい?

彼の・・・古宇さんの胸で泣き続けた。

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