絶対やせてやる!
「興味あるわけ?」

「あるよ!そりゃあ、士幌は私のことからかってただけかもしれないけど・・・。」

「からかった?どっちが?約束破ったのはみのりの方だろ?」

「約束破ってなんてないよ!
私待ってたんだから、士幌から連絡あるの。」


ああ・・・

太ってしまった今の私

約束通りやせて士幌からの連絡を待ってたと言っても・・・

真実味が・・・ない


士幌だって私の今の姿を見て思ってるはず・・・。。。。

ああ・・・どうすれば・・・



「電話ならしたよ。」

「来てないよ!嘘ばっか!」

「嘘はどっちだよ、結局やせる気なんてなかったし、
やせないでも彼氏作って楽しんでんじゃん!」


う、、、、、


ひどいよ、ひどすぎる!


あんなに必死になってやせたのは、士幌と付き合うためだったのに!



「違う!ちゃんとやせたんだから!」


士幌が冷たい目で私を一瞥し、

「もういいさ、どうだって・・・。」

私の掴んだ手を引き離した。

「もう、二度と会うこともない。」



え?  そんなの嫌だ・・・



「ま、待ってよ。

ねえ、今日、今日来たのは?何で来たの?」



このまま帰すわけにはいかない。

なんとか・・・なんとかしなければ・・・




そして・・・

私は、真実を・・・知った。



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