絶対やせてやる!
「仕方ないよ。
だって、古宇さんだってみのりちゃんのこと好きだったんだし・・・。
悪気があった訳じゃないんでしょ?」
悪気は無かった?じゃあ、なんなの?
古宇さんの話しを聞いて、ただボーゼンとして帰って来た。
私は、妹ほのかに聞いた内容をすべて話し、怒りに駆られて古宇さんを殴らなかったことに安堵しながらもこの怒りをどうしていいか分からなかった。
「だって、酷いじゃない!言い方ってもんがあるでしょ!」
私が会社で倒れた日・・・
病院に運ばれた私に付き添ってた古宇さんは、制服のポケットに入ってた私の携帯が鳴ったのでそれに出てしまった。
それは、士幌からの電話で・・・
『若木みのりさんの携帯じゃ?』
『そうですが?』
『みのり・・・さんは?』
『みのりさんは、今眠ってます。』
『寝てる?・・・』
士幌が勘違いするのも仕方ない・・・って・・・?
勘違いする?
平日の午前中って言ったら普通は会社でしょ?
寝てる・・・って・・・
士幌、きっとあり得ない誤解を・・・したんだ・・。。。
ちゃんと最後まで話しを聞いてくれさえすれば・・・
だいたい、士幌と別れるときに携帯の番号すら聞いとかなかった自分も悪い・・・のだが・・・。。。。。
さっきは、何も言い訳できなかった。
夕くんのこと知った後だったから・・・
誤解を解くこともしないで士幌を帰してしまった。
古宇さんと付き合うことにしてしまったことは、士幌を裏切ったことだ。
でも、知らなかったことがあって、その二人の間の誤解を解けたら・・・
そう、都合よくも考えてしまった。