絶対やせてやる！

山ごもり―到着

そこは海と山のある町だった
お昼の後のラストスパートで？思ったより早く着いた。

「ここ？」

「そ、ここ・・・だと思う。」

森林公園入り口とある看板から川沿いを走らせると広い駐車場に出た。

一台の車も止まっていない。


「誰も来てないみたいだね。」

「だね。私達二人だけかな？」

取り合えず二人して車を降りると管理棟と思われる建物に向かって歩いた。

「歩きにくくない？」
「にくい。」
「だよね。」

駐車場からちょっとの距離だけど妹のそのピンヒールはこの砂利道じゃ無理でしょうって感じ。

「他に靴は？」
「あるよ車の中。」
「どうして？履きかえないの？」
「だってお洒落じゃないもん。第一印象ってあるでしょ？」

・・・・・

「山ごもりに第一印象って？」

じゃあ、ここで何をする訳？

こんな自然しかないところで・・・？

なんか胡散臭い・・・。


管理棟に着くと中には誰も居なかった。

「不用心だよね」

「そうだね。すみませ～ん。」

呼んでみた。

「は～い。」

すぐに返事があった。