絶対やせてやる!
目の前にブラ~ンとぶら下がる・・・蜘蛛



「ど、どうしてこんなとこに居るわけ?」

「山の中なんだからいるよ。当たり前じゃん。」


妹は、その蜘蛛をはらいながら中に入って行った。



入口で蜘蛛に『いらっしゃい』て言われた?私は数分の間一歩も動けず・・・



「も~、みのりちゃん荷物運んでよお。」


文句を言いながら妹が車との行ったり来たりを繰り返していた。




「ここに居たってことは、中にも居る・・・よね。」


「当たり前。しかりしてよ。これもサバイバルなんだから。」



・・・・!!!!!!!



ありえません!


私は虫が世界で一番ダメなんだから・・・!



「他に泊まるとこないの?」


「無いよ。」


「でもさ・・・。」


「観念してほら早く中に入ってよ。もっと虫が入って来るでしょ。」




『もっと虫が・・』の言葉に慌てて玄関に入りドアを閉めた。




もっと虫が・・・なんてありえない!



これだけで・・・やせた気分だった。。。。。







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