絶対やせてやる！

のんびりかまえていたせいで、
自分がお嫁に行くことを考えたことがほとんどなかった。


「のんびりかまえすぎなんじゃない？
３０過ぎても２０歳のときと何も変わってないつもりでも
確実に変わってるし、周りの人達だって変化あるはずだよ。」


心の中の私が言う。


実際、気に留めないでいたけれど同期の女性は皆寿退社済みだ。

同期の男性社員だって残っているのは、ほんのわずか。


「このまま行ったら４０になるころには、一人で生きるという苦渋の選択をしなければならなくなるよ。」


一人で生きるという苦渋の選択・・・



社内には４０過ぎて独身の女性社員が何故か多かった。


いろいろな面で女性が仕事をしやすい環境というのか、
彼女達が気が付くのが

遅かったのか・・・


ある部署の５０代の総合職の女性が懇親会の席でたまたま隣になって言っていた言葉を思い出した。


「煮立ったお湯にカエルを入れるとあまりの熱さにびっくりしてそこから
カエルは飛び出して行くけど、カエルを入れた水を徐々に温度を上げていくと
ぬるま湯に浸かったカエルはその温度の変化に気がつかずそこでとうとう湯だって
死んじゃうのよ。早く気がつけばいいのにね。」


同期の女性達が、そのことにいち早く気が付き、とっととお嫁に行ったのはそのせい。


で、そのことに気がつかずにまだ湯の中に居る私って・・・


どうなのよ？




「実際、自分がデブであることを自覚しもしない人間が

他のことを自覚しろったって無理でしょ。」




心の中の自分が言った。



そのとおり。。。。