絶対やせてやる!
教えてもらった銭湯は森林公園のすぐそばだった。
「歩いても来れたね。」
「だけど、暗くなったら怖いよね。」
「そうだね。」
車を降り入り口に向かうとなんとなく硫黄の匂いがした。
ここ温泉出るの?
昔っぽい木の引き戸を開けると右が女湯で左が男湯と暖簾が下がっていた。
「私、銭湯って初めてかも。」
妹がそう言いながら先に女湯の暖簾をくぐってすりガラスの引き戸を開けた。
女湯の入口から入ってすぐ左側に男湯と女湯を隔てる形で番台があった。
昔ながらの銭湯だ。
番台には誰もいない。
「へ~、番台って男湯も女湯も見れるんだね。」
などと感心している妹だったが・・・。
「すみませ~ん。」
誰も居ないので声をかけて見ると
「は~い!」
と返事があった。
う?
なんか聞いたことある声?
返事の後に男湯から番台に上ってきたのは・・・